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そこはアイスランドでも風光明媚なことで有名なフィヨルドのひとつ、ロズムンダルフィヨルド。みなさんは、雄大な黒い山に囲まれた、緑豊かな渓谷を思い浮かべることができるでしょうか。創業者のラグナはある日、そのフィヨルドのアイダーダックのサンクチュアリを訪れました。そこは祖先からの伝統を受け継ぐオリとヨハンナがアイダーダックを保護している場所でした。

ラグナが到着したときには、アイダーダックがそこら中に巣を作っていました。畑に、玄関先に、古い機械の中に、ところかまわず。そして鳥たちは満足そうに人のそばで暮らしていました。

オリがラグナに熱心にアイダーダック の話をするうちに、時間はあっという間に流れていきました。その時彼は言ったのです。「ひとつだけ後悔ががある」と。それはアイダーダウンを素材のまま海外へ送ったこと。海外のビジネスが、アイスランド産の最高の羽毛で大きな利益を出している、と。